Antoine Courtois Prestige 400をご紹介します☆

Antoine Courtois(アントワンヌ・クルトワ)はフランスを代表する金管楽器メーカーとして世界中で人気のブランドです。

“Prestige 400”はクルトワを代表するモデルで、ビンテージクルトワといえば一般的には400のことをいう場合が多いですね。
今回ご紹介するモデルは400では少し珍しいテナートロンボーンです。
当店も400テナーはこの個体が初めてです。

Antoine Courtois Prestige 400

400テナーはベル支柱が曲がっているデザインでカッコいいですね!

ベルやスライドの支柱には装飾がついており、400の中では初期のデザインです。
マウスパイプも固定式(ニッケルか銀だと思います)でニッケルスライドです。

この支柱…真っすぐであれば400と300のベル取付径は同じなのでどちらにも装着が出来たのですが。。
何故か支柱が曲がっているのでベル台座の位置が合わず相互性がありません。
400の台座を移動させれば300に取付できますが、400にはつけれなくなる…
うーん実に悩ましい設計です。

ベルには“Prestige Symphonie 400R”と“Prestige Symphonie 400”の刻印。
ローズブラスベルとイエローブラスベルの2本セットです。

ケースはオシャレなオレンジケース。クルトワを象徴するケースですね。
ツインベル用のケースなのでケース自体は両側にベルの出っ張りがあり大きく移動には不向きです。
ベル以外にもテナーボーゲンなどを収納できるようになっているようですね。
(当時のラインナップにスローカーモデルのF付テナー&テナーというセット販売があったようです)

日本では400Tはスローカーモデルとして発売されていたのですが、400Tやスローカーモデルというのが海外サイトでは出てこないのです。(ちゃんと調べると出てくるかもしれませんが)
もしかすると日本でクルトワを普及させるために当時トロンボーン界のスーパースターだったスローカー氏(スローカー氏と言えばストレートテナーが印象的ですね!)の名前を借りていたのでしょうか?と思ってみたり。
真相は当時の代理店にしかわかりません。

※追記※
400Tスローカーモデルについて情報いただきました⤴

スローカー四重奏団は1980年代はヤマハを使用していて、その後クルトワに変わったとのことです。
1990年に出されたCDジャケットには全員がクルトワを持っている写真が!
ジャケット裏の使用楽器にもクルトワと記載がされています。
メンバーの方のソロCDのジャケットもクルトワを持っていますね☆

ただメンバーの皆さんの楽器は主管に支柱がないので今回の400テナーとはまた違った仕様なのか、当時支柱なしが選べたのか…は分かりません。

またスローカーモデルのアルトもあったようです。
TB131RVというモデルでローズブラスベルにデュアルボアスライドの組合せです。
(追記情報はクルトワ大好きユーザー様からでした☆)


■ Antoine Courtois(アントワンヌ・クルトワ)
■ Prestige 400(プレステージ 400)
■ シリアル / 238**
■ ローズブラスベル・イエローブラスベル
■ マウスパイプ / 固定式
■ ニッケルスライド

※ミュージアム用楽器(非売品)です。事前ご予約で店頭にて試奏可能です。